フォルテはどうやって弾く?

Cantabile ~きくやピアノ教室~

おはようございます。

今日はとてもいいお天気ですね!

朝、近くの山は白く薄化粧していました。

まだまだ寒いです
           写真を撮ったのですが上手くアップ出来ません




みなさん、フォルテで弾くときどうされていますか?


力を込めてしっかり音が出るように? ……でしょうか。


いいえ、違います。力を入れてしまったら伸びのない詰まったような音しか出てきません。

あまり考えなくてもフォルテが出せる人もいます。

中には耳をふさぎたくなるような、音色と呼ぶにも考えてしまう音で弾かれる方もいます。



『フォルテ』


音楽辞典や楽語表には 『強く』 と書かれています。  

でも…

と書かれているから強く弾く、

と書かれているから弱く弾く、

ではないのです。

そう思って演奏すると、ただ強弱を付けただけの機械的な演奏になってしまいます。


フォルテ とは音楽の強弱記号でイタリア語ですが、  『深く、大きく』  などの意味もあります。

そしてピアノも、 『静かに、優しく、可愛らしく』   (←可愛らしく、は私が勝手に付け加えました)


演奏する時はその背景をイメージしてください。


広大な草原の中での幅広いフォルテなのか、

それとも荒々しく怒りや不安に満ちたフォルテなのか。

色々ありますね。


小さな子供の小品に出てくる時は、

例えば メヌエットやワルツの場合。

3拍子の軽快なリズムに乗って踊りながら、

f は大広間いっぱいに元気に踊っている感じ、

 は小さなステップで軽くかわいく踊っている感じ。

自分が本当に踊っている気持ちになって弾いてください。

みんなが表現力アップ出来るようにお手伝いしていきたいです!



強弱記号の話をしていると今日のタイトルから脱線していってしまいました…


では力強い音は物理的にどう出すか…



レッスンでベートーヴェンのソナタを弾いているときのこと。

生徒が、「フォルテを出したいけど思うように出ない」  と教えてくれました。

「それは…腕に余計な力が入っているんだと思うよ」


完全に腕の力を抜いた状態で私が彼女の腕を支え、鍵盤の上に落とす。

これだけでも力がちゃんと抜けていれば腕の重さだけでかなりのフォルテが出ます。

だけど直前のところで力が入ってしまって大きな音に繋がらないんですね。

「少々ならピアノ壊れないから遠慮せず腕落としてごらん」

ジャーーーン…(小さい音)  

「難しいね…」

「じゃあ、まず上半身の力を全部抜く練習よ!」

腕をしっかり前に伸ばして、深く息を吸い込みながら頭を下げて~~~………

これ以上吸えなくなったら、一気に息を吐きながら腕を鍵盤の上に落とす」


何回もやっていくと、脱力できた感覚がわかってくれるはずです。

とりあえずお家でもやってね、と宿題にしました。

ふざけてるわけではありませんので、お母様、「ピアノが壊れるでしょ!」

とどうか怒らないであげて下さいね♪


フォルテで力強く、伸びがある音を出すためには 『脱力』 が大事!というお話でした。

~Cantabile~きくやピアノ教室

2000年より東広島市高屋町にて ピアノ教室をしています。 歌うように心を込めてピアノを弾いてほしい。 そんな願いを込めて、Cantabile(カンタービレ) という教室名にしました。 ピアノが皆さんの 一生のお友達となりますように… レッスンでは世界3大ピアノメーカーであるベヒシュタインと、 カワイグランドピアノを使用しています。

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